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ミャンマーの地震

  • 2025.4.1


2025年3月28日にミャンマーで大きな地震が発生した。規模はM7.7と東南アジアではかなり大きな地震になりました。
現在、全世界から救援隊が駆けつけ、これから本格的に救出作業が行わられると思われる。
このミャンマーは、今は軍事国家になってしまい、なかなか救出作業が捗らないのでは無いかと予想がつくのでは無いでしょうか。
この地震はサガイン断層の一部がずれたことにより大地震が起こったと推測されています。
この断層は、1991年にM7.0、1946年にM7.6、1912年にM7.9というかなり活発な動きをする断層のようです。ですので、30-50年に一度大地震がくる地域になっています。
震災後の写真を見る限り、煉瓦積みの住宅や水平方向の耐力が無さそうな建物が多く見られました。
日本でも、木造家屋が倒壊する映像を見ることがありますが、ミャンマーも水平に対する建物強度が足らなかったと推測されます。
急激に成長する国にとっては、過去に大型建築物がなかったこともあり、地震を甘く見てしまった結果がこのようになったのかもしれません。
また、遠く離れたタイでも大きな被害が出ているようです。
これは長周期による揺れで、震度があまりなくとも、高層ビルが影響を受けやすくなっています。東北の大震災時も東京の構造ビルが非常に大きな揺れで、中に人達は生きた心地がしなかったと言っていた程でした。
SNS等で流れてくる映像を見ると、揺れで屋上の水が溢れたり、工事中の建物が倒壊したり、タワークレーンが折れたりと、高層ビルの被害も大きいようです。
地震後の復興は、日本では石川県がまだ手付かずのとことがあったり、東北の湾岸では10数年経ってやっと綺麗な街が復興のシンボルとして出来上がったりしていますが、かなり時間のかかることになります。

これからミャンマーは軍事政権かどのように復興していくのか、国民はもちろん援助する国々も目を離せない状況だと思います。しかし、救援物資を蓄える倉庫、インフラ、宿泊施設、を早急に建設する必要があり、建設価格が急騰する悲しい現実が待っています。正当に復興作業を行い、1人でも多くの人々が早期に救出されることを願っています。

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