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資材価格の高騰で困っていませんか?建設コストを守る方法とは

  • 2025.4.17

近年、鉄鋼・木材・断熱材などを中心に建設資材の価格が上昇傾向にあり、プロジェクト予算への影響が無視できない状況となっています。

この記事では、現在の資材価格動向の背景とともに、コスト増加リスクにどう向き合うべきか、実践的な対策方法を解説します。


✅ なぜ建設資材の価格は上がっているのか?

以下の要因が重なり、建設資材は近年持続的に価格上昇しています:

要因 内容
世界的な需要増加 インフラ投資や再開発による鉄鋼・セメント需要の増大
エネルギー価格の上昇 製造・運搬コストに影響
為替変動 輸入資材の価格が不安定に
物流問題・人手不足 納期遅延と保管費の上昇要因に

📌 特に鉄骨・鋼材・木材・断熱材・配線ケーブルの価格上昇が顕著。


✅ 最新の資材価格動向(2024年時点)

資材名 傾向 備考
鉄骨・鋼材 上昇傾向継続中 2021年以降約30〜40%上昇
断熱材 高止まり 供給不安定・価格維持状態
木材(合板等) 変動大 ウッドショックの影響残る
電気・配管資材 徐々に値上がり 銅・樹脂価格の上昇反映
輸送費・保管費 全体的に上昇 特に地方では顕著

※ 地域・規模・タイミングによって変動するため、都度見積もりが必要


✅ 建設資材コストを抑える5つの実践対策

① 設計段階で「代替品」や「同等品」選定の余地を残す

→ メーカー指定を避け、調達段階で価格と納期を見て柔軟に選べる構造に。

② 資材ごとに調達タイミングを分散・戦略化

→ 一括ではなく「価格が安定している物は先行発注」「不透明な物は保留」など、CM方式ならではの対応が可能。

③ 地場サプライヤーの活用で運搬コストを削減

→ 全国大手より、現場近くの資材店・業者と連携する方が費用・納期ともに有利なことも。

④ 保管・在庫スペースの最適化

→ 早すぎる発注による保管費・劣化リスクを回避し、「必要な時に、必要な分だけ」のJust-in-Time調達を目指す。

⑤ 設備・構造を工夫して資材コストを構造的に削減

→ 天井高さや柱スパンを調整することで、鉄骨量の最適化=数百万円規模の削減につながることも。


✅ コスト上昇リスクとどう向き合うか?

  • 毎年の価格変動に一喜一憂するよりも、

  • 「価格変動に耐えられるプロジェクト体制」=CM方式の導入が鍵になります。

CMr(コンストラクションマネージャー)が設計・調達・現場を横断的に管理することで、
資材の選定〜発注〜搬入〜施工まで一貫した最適化が可能になります。


「価格を読む」より「構造的に備える」建設へ

資材高騰は一時的なトレンドではなく、今後も続く可能性があります。
だからこそ、設計段階から資材のコントロールを意識し、予算内で品質を守る建設が求められています。

📌 AGECでは、建設マネジメントの専門知識を活かし、資材調達からコスト管理までトータルでサポートしています。
詳しくは、HiLant(ハイラント)のコスト最適化コラムへ:
👉 https://hilant.jp

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