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工場の老朽化を放置するとどうなる?建て替えのタイミングはいつ?
■ 工場の老朽化の例や放置するリスクを解説!
①生産性が低下するリスク
設備が老朽化すると不具合や不調を起こしやすくなるので、生産時間が余計にかかったり、設備をチェックしたり修繕したりするために時間や人件費がかかったりしてしまいます。
設備や機械の調子がおかしいことで、不良品の発生にもつながり、全体として生産性が低下するリスクが高まります。
②生産が停止するリスク
古い設備は、故障した際に修理できない可能性があります。
発売から10年以上経った設備機械は、メーカー側の保証や部品の在庫切れ、部品交換や修理ができないケースがあります。
そのため、新しい設備を導入するまで、工場の稼働が一時的にストップしてしまうリスクがあります。
③労働災害が発生するリスク
老朽化した機械・設備を使用していると、作業中に事故が起こる危険性が高まります。
また、電気系統の劣化による漏電や、設備から生じる火花が原因となる火災のリスクも増加します。
屋根や外壁の劣化から起こる雨漏りは、商品の水濡れ被害や漏電火災などにつながることもあります。
■ 工場の老朽化は早めにチェック!設備更新・改修・建て替えのタイミング
安定的な生産や安全の維持のためには、建物や機械・設備の老朽化を早期に発見し、適切なタイミングで更新・改修、建て替えをすることが重要です。
リスクが高い老朽化を早期に発見するには、普段から建物や設備の状態をチェックし、記録していく必要があります。
特にチェックしたい部分は以下のような点です。
・金属品やパッキンなどの劣化具合
・チェーンやベルトなどの摩耗具合
・屋根材や外壁材の割れ・欠け・剥がれ
・消耗品や部品の交換頻度
継続的に動くもの、摩擦されるもの、繰り返し荷重を受ける箇所については、破壊・劣化がしやすいので、点検の際の要チェックポイントです。
また、生産フローや生産システム変更のタイミング、事業内容変更や事業拡大のタイミング、法律や条例が改正されるタイミングなどにあわせて、建て替えを検討するのもおすすめです。
適切なタイミングで設備の更新・改修、建て替えを実施できれば、生産性の向上や安全性の改善、建物や設備を長く使えるといったメリットを期待できます。
■ 老朽化した工場の改修や建て替えを行う際の注意点も確認
①目的を明確にする
改修や建て替えをすることでどのような不利益や課題を解決したいのか、そのためにどんな性能や機能が必要なのか、行う前に目的や方針を明確にしましょう。
老朽化はあくまで一つのきっかけです。
目的を明確にして計画を立てることで、建て替えが本当に必要なのか、改修や設備入れ替えで十分なのか、どんな機能を採用すべきかなどを判断できます。
②立地の条件を確認する
建物面積の拡大や高さの変更、新たな建物の建設など、立地によって制限がある場合があります。
現在の敷地ではどのような改修、建て替えが可能なのかも確認し、場合によっては別の立地を検討する必要も出てくるでしょう。
③資金計画を立てる
老朽化した工場の改修や建て替えには高額な費用がかかります。
目的に応じた設計や施工にかかる費用の見積もりを依頼し、資金調達についても早めに計画を立てておきましょう。
活用できる補助金や助成金なども忘れずにチェックしてみてください。