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設計、設計監理、施工管理、コンストラクションマネジメントの違いについてわかりますか?
設計、設計監理、施工管理、コンストラクションマネジメントの違いについてわかりますか?
倉庫建築、工場建築、事務所建築等施設系の建築を携わっていると、建築主が「おや?」って思うようなお話をされることがあります。「この建築会社に任せているから大丈夫」とか、「何々設計事務所に任せているから大丈夫」など、耳にすることがあります。
ちょっと待ってください。建設会社も設計事務所も種類を大きく括れば一緒ですが、業務内容は違うんです。
建物を建てるには、大きく分けて3つの役割があります。
一つ目は、希望する建物を聞き取り、施工者に伝えるための図面を描く仕事が『設計業務』になります。
二つ目は、図面を元に実際建物にする業務が『施工業務』になります。
三つ目は設計図を正しく読み解き、施工業務に移行できているかを確認する業務が『設計監理』になります。
デザインから実物になるまでの過程はなんとなくわかると思いますが、ここでは費用を誰が決めるのかがわからないです。
他の製品に置き換えて考えると、デザインはフェラーリのデザインチームで、それをトヨタの工場で製造するとしましょう。
フェラーリが設計者、トヨタが施工者、フェラーリからの技術監理者が設計監理者というイメージです。
話を最初に戻すと、「建築会社や設計事務所に任せているから大丈夫」ということは、フェラーリのデザインチームだけに任せて完成品を作る、もしくはトヨタの工場だけに任せて完成品を作るといったことと同じなのです。
また、建築と車との違いですが、車は完成した物を見て試乗や他の人の評価を聞いて代金を支払います。
一方建築物は、完成した時点で費用の支払いが既に終わっているのです。
建築物はかなりリスクの高い支払い方法だといえます。
この様な仕組みを知らずに、建築にあまり詳しくない人が携わると「思ったような建物ではない」とか、「コストが思った以上にかかった」という不満を持って建物を引き取らないといけないことになります。
そこで登場するのが、『コンストラクションマネジメント』という業務になります。
フェラーリのデザインを最高の形にできるトヨタの製造工場で予算通りの最高の車を提供できるためのマネジメントを行うのです。
昨今、昔気質の棟梁のような人が少なくなり、ドライな関係で作り上げていく建物にはコンストラクションマネージャーは無くてはならない存在です。
ぜひ、施設建築の予定のある方は、「コンストラクションマネジメント」の採用をご検討ください。
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