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工場・物流施設の建設に必要な許可・届出チェックリスト|知らないと工期が止まる?

  • 2025.4.14

建設プロジェクトを円滑に進めるためには、技術やスケジュール以前に「法的な整備」が重要です。
とくに倉庫や工場などの大型施設では、複数の法令が絡み、見落としや遅延が後の大きなトラブルにつながることも。

この記事では、物流施設・工場を建設する際に必要な主な許可・届出を一目で確認できるよう、チェックリスト形式でご紹介します。


✅ 【基本編】必ず確認すべき建築関連の許可・申請

手続き名 内容 管轄機関
建築確認申請 建築物の構造・用途・面積が法に適合しているか確認 市区町村または指定確認検査機関
都市計画法の開発許可 区画整理や造成などが伴う場合に必要 都道府県または市町村
用途地域の確認 倉庫・工場が立地可能な地域かどうか 自治体都市計画課

📌 ポイント:建設予定地の「用途地域」が適していない場合、計画そのものが変更になる可能性もあります。


✅ 【設備・安全編】施設の種類によって必要になる届出

手続き名 該当例 注意点
消防法に基づく届出 倉庫、化学品保管施設、危険物取扱 事前協議が必要なケースあり
労働安全衛生法関係届 高所作業・クレーン使用時など 特定元方事業者になる場合も
電気・給排水・ガス工事の申請 電力会社・水道局・ガス会社へ 設備会社経由で提出するのが一般的

🔍 CM方式ではこれらの手続きを設計・施工の各段階でタイミングよく整理することが可能です。


✅ 【環境・地域条例編】自治体独自の規制も見逃せない

  • 景観条例(色彩・形状の制限)

  • 騒音・振動・悪臭防止条例(工事中・稼働後)

  • 雨水排水対策の届出(河川法や治水条例)

  • 駐車場設置義務や交通対策要綱(大型車両の出入り)

📌 地域によって要件が大きく異なるため、初期段階から地元行政と協議することがトラブル回避の鍵です。


✅ 【進行管理のポイント】

  • ✅ 設計と同時に法規制のチェックを行う

  • ✅ 事前協議や確認申請のタイムラグも工程に組み込む

  • ✅ 書類作成は専門業者やCMrと連携して効率化


チェックリスト

□ 用途地域の制限確認
□ 開発許可の有無
□ 消防・防火に関する基準確認
□ 騒音・振動・景観など条例の確認
□ 上下水道・ガスの申請手続き
□ 近隣説明・協定の準備
 

手続きの抜け漏れが“工期遅延”の最大要因に

「知らなかった」では済まされないのが建設関連の法的手続き。
AGECでは、CM方式による全体マネジメントを通じて、設計段階から行政手続きを整理し、スムーズなプロジェクト進行を実現しています。

📌 許可・届出に関するご相談は、お気軽にAGECまたはHiLant(ハイラント)までご連絡ください。
👉 https://hilant.jp

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