AGECブログ
補助金とエネルギー仕様の整合性チェックリスト|工場・倉庫建設で見落としがちな注意点と対策

新築や増改築、エネルギー効率改善を目的とした工場・倉庫の建設において、国や地方自治体の補助金は大きな支援となります。しかし、多くの事業者が**「補助金要件と実際の設計仕様が合っていなかった」**という理由で不採択、または返還リスクに直面しているのが現実です。
本記事では、補助金と設計内容の整合性を確保するためのチェックリストを、建設マネジメント(CM)会社の立場から解説します。
✅ 補助金とエネルギー仕様に「ずれ」が起きる原因
設計・施工と補助金申請が別々に進められることで、以下のようなすれ違いが生じるケースがあります:
-
補助金は高効率機器の導入を条件としているが、実際の設計では一般仕様のまま
-
省エネ数値(BPI, BEI, ZEB判定など)の根拠が提出図面と一致していない
-
補助対象の機器や工事内容が、補助金制度の対象外であった
-
補助金の審査タイミングと工期スケジュールが合っていない
これらはすべて、**「初期段階での情報連携不足」**が原因です。
✅ 設計・申請時に使える整合性チェックリスト
| チェック項目 | 内容 | 対応のポイント |
|---|---|---|
| ① 補助金制度の選定 | ZEB補助金、エネ合、ものづくり補助金など | 用途・規模・地域・建物種別により使える制度が異なるため精査必須 |
| ② 補助要件の把握 | BEI値、断熱性能、設備効率、設計図面の整合 | 設計初期から要件に沿った仕様で計画を進める |
| ③ 高効率設備の指定 | 空調、照明、給湯、太陽光、BEMSなど | JIS規格、省エネラベリングなどを確認 |
| ④ エネルギー削減効果の数値化 | 年間一次エネルギー削減率、CO₂排出削減量など | LCCMやCASBEEの評価手法を参考に |
| ⑤ 設計図書との整合性 | 申請に使う図面と、実際の建設図が一致しているか | 変更時の届け出ルールも確認 |
| ⑥ 補助金スケジュールとの整合 | 交付決定前に着工しないこと、申請・報告のタイミング | 工期マネジメントと同時進行で調整が必要 |
| ⑦ アフターフォロー体制 | 完成後の実績報告、機器の導入証明 | 証憑管理を想定して記録を残すこと |
補助金制度の活用は、建設コストを抑える非常に有効な手段です。しかし、補助金制度は「設計内容との整合性」が命。建設プロジェクトが進行してから「仕様が合っていなかった」と判明することのないよう、設計初期段階からCM会社や補助金コンサルタントと連携することが極めて重要です。
貴社が「無駄のないエネルギー設計」と「最大限の補助金活用」を両立させたいと考えているなら、まずは専門家によるプラン確認から始めてみてください。





