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倉庫や工場の屋根の種類は?種類別の特徴やメリット・デメリットを解説!

  • 2023.10.25

 

倉庫や工場を新築、または改修する場合、屋根はどんな屋根が一般的なのでしょうか?
今回のAGECメルマガでは、倉庫や工場でよく使われている屋根の種類について解説します!
主流である3種類の屋根の特徴とメリット・デメリットをご紹介しますので、新築や改修の際の参考にしてみてくださいね。

■倉庫や工場で用いられる屋根の種類と特徴
倉庫や工場で用いられる屋根は、主に「波型スレート屋根」「折板屋根」「瓦棒屋根」の3種類です。
まずは屋根の種類ごとの特徴についてご紹介します。

①波型スレート屋根
セメントと繊維を混ぜ、波打つような形状に成形された屋根です。
波の幅が大きいものは「大波スレート」、小さいものは「小波スレート」と分類され、波の幅はJIS規格で規定されています。
耐久性、断熱性、遮音性、耐火性に優れた屋根で、大波スレートは屋根や外壁、小波スレートは外壁専用として使われます。

②折板屋根
ガルバリウム鋼板などの金属板を蛇腹状に折り曲げた形状の屋根です。
蛇腹状に折り曲げることで強度が増し、軽い金属なので建物に負担がないため、大きな倉庫や工場などで近年主流となっている屋根です。
倉庫や工場のほか、体育館など大規模な施設でよく採用されています。

③瓦棒屋根
いわゆる「トタン屋根」と呼ばれる金属の屋根です。
瓦棒と呼ばれる細い角木材とコの字の溝板(金属板)が一定間隔で並べられる形状です。
昔からある屋根の形状で、最近ではトタンではなくガルバリウム鋼板を使うケースが多いです。

■倉庫や工場の屋根のメリット・デメリットを種類別にチェック
ご紹介した「波型スレート屋根」「折板屋根」「瓦棒屋根」の3種類のメリットとデメリットを確認しましょう。

①波型スレート屋根のメリットとデメリット
波型スレートの屋根のメリットは、高い耐久性、遮熱性、耐火性、遮音性があることです。
高い遮音性で屋根にあたる雨音などが室内に響きにくく、作業しやすい環境を整えられます。
また、高性能の割に安価なため、メンテナンスでの交換対応などもしやすいのもメリットでしょう。

一方デメリットは、表面がザラザラしていることから砂ぼこりなどが付きやすく汚れやすい点です。
汚れを放置していると倉庫・工場の外観が悪くなり、企業イメージが下がってしまうので、定期的な清掃などのメンテナンスが必要となるでしょう。

②折板屋根のメリットとデメリット
折板屋根のメリットは高い強度と軽量性です。
ジグザクの蛇腹形状は真っすぐな金属板と比べて強度が高く、主に採用される素材のガルバリウム鋼板はサビにも強いです。
下地が不要で施工できるので、手間も少なく低コストであることもメリットでしょう。

折板屋根のデメリットは、金属板という素材の特徴からきているものが多いです。
折板屋根は金属のため熱伝導率が高く、断熱性、遮熱性が低いです。
下地を貼らずに直接屋根材を施工するため、太陽から屋根材に届いた熱が室内に直接影響し、空調効率が悪いというデメリットもあります。

③瓦棒屋根のメリットとデメリット
瓦棒屋根も金属製の屋根ですから、軽量である点がメリット。
建物に負担がかかりにくいので大規模施設への施工に向いていて、耐震性への影響もありません。
また、材料費が安く施工も容易のため、コストを押さえた施工が可能です。

一方、こちらも金属板の屋根であることから、遮音性や断熱性が低いというデメリットがあります。
また、金属のため遮音性が低く、雨の日には屋根に当たる雨音が室内に響きやすいです。
ガルバリウム自体はサビに強いですが、傷やボルト部分などからサビが出て広がる可能性があることにも注意してください。

■まとめ
倉庫や工場の屋根の種類は波型スレート屋根・折板屋根・瓦棒屋根が主流です。主に金属を素材としています。
波型スレート屋根は耐久性、遮熱性、耐火性、遮音性が高いことがメリット、汚れやすいことがデメリットです。
折板屋根・瓦棒屋根は金属の特徴でもある軽量・安価がメリットで、遮熱性・遮音性に欠けることがデメリットです。
それぞれの特徴をしっかり把握して、検討してみてくださいね!

AGECでは、最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を建築可能です。
これから倉庫と工場の建築予定がある方は、是非お気軽にご相談ください

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