AGECブログ
トルコ南東部とシリアの大地震について
2023年2月6日にトルコ南東部でM7.6という非常に大きな地震が起こりました。
多数の方が亡くなられ、ご冥福をお祈りいたします。
日本でも東日本大震災、阪神淡路大震災で同様の地震が起こったことは、皆様も記憶に残っていると思います。
トルコ南部は日本近郊と同じように複数のプレートが衝突しており、断層にひずみがたまりやすい地域のようです。
同地区は3年前にも同じような地域大地震があり、建物の倒壊による死者が多数でました。
私が直接見たわけではないですが、今回の地震の様子を写真や映像を見る限り地震に耐えられる建物では無いような気がします。
柱が細いことや鉄筋量が少ないということよりも、壁が少なかったり耐震壁の構造がレンガであったり、耐震性能が乏しいと感じられました。
海外では柱が細くて不安だと言われる方も多いですが、基本的に柱は横材(上の階の人や家具、機械、床や梁自体)の重さを支えるもので、地震や台風が起きなくて建っていれば大丈夫です。
しかし、横の力がかかる地震や台風で必要なのが、柱を倒れないようにする梁や筋交い(柱間を支える斜め材)になります。
梁や筋交いの配置が日本では厳しく基準が決められており、倒壊ができるだけ起きないようにしていますが、管理をしっかりしないと図面通りの建物でなければ同じような災害が起こります。
遠いトルコとシリアで起こった地震ですが、日本も地震大国なので、さらなる技術向上で安全に生活できる建物を造っていかなくてはならないと気持ちを引き締めなければならないと感じました。