AGECブログ

建築物を活用する際に環境に優しく省エネルギー技術といえば(その2)?

  • 2023.4.7

 

 

以前、建物の運用段階では、エネマネ技術によって継続的なエネルギー消費量の削減を図ることができます。具体的に実現する上で特に重要となる技術としてはどのような技術なのかに関し、何回を分けてご紹介します。

まず、前回触れたPASSIVE(パッシブ技術)に関し:
外皮断熱(高性能断熱材、高性能断熱・遮熱窓)、日射遮蔽、自然採光ということです。
今回は主に高性能断熱・遮熱窓に関し、ご紹介します。

【高性能断熱・遮熱窓】
建物の開口部は、外皮の中でも最も熱の出入りが多いことから、断熱性能が高いガラスの窓を採用することで、熱の出入りを抑制することが重要となります。
断熱性能が高い窓ガラスとして代表的なものに、複層ガラスがあります。複層ガラスとは、一般的に2枚のガラスの間に中空層を設けて、そこに熱伝導率が低い乾燥した空気や、より熱伝導率が小さいアルゴンガス・クリプトンガスを封入することで、断熱性能を高めたものです。中空層が厚い方がより断熱性能は上がりますが、16mm を超えると空気の対流の影響で、熱抵抗が大きくならないため、商品化されている複層ガラスの中空層は最大でも16mmとなっています。
ガラス1枚のみの単板ガラスの場合、ガラス単体としての熱貫流率※は 5.0~6.0[W/㎡・K]程度であるのに対し、複層ガラスの場合は1.8~3.3[W/㎡ K]程度、Low-E複層ガラスの場合は0.76~2.6 [W/㎡ K]程度となります。
※熱貫流率:壁や窓などの各部位で、両側の気温が異なるときに、暖かい側から冷たい側に向けて、熱が壁や窓などを通過します。ガラスの内外の温度差が1℃[K]あったときに、1時間あたり、ガラス1㎡を通過する熱量を表したもので、数値が小さいほど断熱性に優れていることを表します。

Low-E複層ガラスとは、複層ガラスの表面を酸化スズや銀などの特殊な金属膜(Low-E膜)でコーティングしたもので、この特殊金属膜によりガラス間の中空層の熱放射をより伝わり難くすることで、夏期は板ガラスへ入射した日射エネルギーを室外に反射させ、冬期は暖房熱を室内側に反射させるものです。このため、断熱性能と遮熱性能をより高めることができます。
Low-E膜を室内側のガラスの内側にコーティングすれば室内の熱の流出を防ぐ断熱性能をより高めることが、ガラスの室外側の内側にコーティングすることで日射熱の流入を防ぐ遮熱性能を高めることができます。

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