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*要確認*工場や倉庫の建設は地盤調査が大事!

  • 2023.3.31

 

倉庫や工場は、重たい荷物を保管したり、重機を使用したりするので、重さをしっかりと支える強い地盤が必要です。
その為、倉庫や工場の地盤改良工事について解説致します。倉庫や工場を建てる土地を探している方は、地盤の強さについても必ずチェックしましょう。

 

■倉庫や工場の建設では地盤調査が重要!地盤条件に注目!

 

倉庫や工場は海岸近くの埋立地などに建築されることも多く、そのようなエリアは地盤が水分を含む粘土や緩い砂で構成されている軟弱地盤の可能性があります。
軟弱地盤だと、建物の重さを支えられずに沈下してしまう恐れがあります。さらに、場所によって地盤の強さにばらつきがあると、建物が不ぞろいに沈下する「不同沈下」が起こり、建物が歪んでしまう可能性もあります。

 

建物を確実に支えられる「支持層」と呼ばれる地盤の強さは、一般的に砂質地盤であればN値30以上、粘土質地盤であればN値20以上が望ましいとされています。
(N値とは地盤の強さを示す指標の一つで、N値が高いほど土地が強く締まっていることを示します。)
一方、土地が重量物を支えられる力は「地耐力」といい、単位はkN/㎡です。N値×10で求められ、1mあたり何kN(キロニュートン)の力に耐えられるかを示します。
N値が30の土地であれば地耐力は300kN/㎡で、1㎥あたり300kNの力に耐えられるということです。

 

なお、国土交通省の「宅地防災マニュアル」によると軟弱地盤の判定の目安は、粘性土でN値2以下、砂質土でN値10以下、または有機質土・高有機質土とされています。
また、一般的な目安としては、粘土や緩い砂で構成されている地盤で地耐力が30kN/m²以下というのも、一つの目安になっています。

 

■倉庫や工場で軟弱な地盤はどうする?基礎工事の種類をご紹介!

 

軟弱地盤の場合や地盤調査の結果によっては、地盤改良工事で地盤の強化を行います。
地盤改良工事の方法は、主に「表層改良工法」「柱状改良工法」「鋼管杭工法」の3種類があります。

 

「表層改良工法」
地表の軟弱部分を掘り返し、土にセメント系固化材を混ぜ込んで強度を高めます。
ほかの工法と比べて小型の重機でも施工可能で、費用が比較的安価なことがメリットです。
地番改良面より地下水が高い場合は施工できず、勾配の強い地面では難しいことがデメリットです。

 

「柱状改良工法」
地中に掘った穴の中で、セメントと土を混ぜて円柱状の固い地盤を築き、それで建物を支える方法です。
小型の重機でも施工でき、地盤の強度によっては強固な地盤がなくても地盤の強度を築けることがメリットです。
施工後は地盤を元に戻すのが難しいことと、地盤の中に改良杭が残ってしまうので土地を売却する際には価格が下がる可能性があることがデメリットです。

 

「鋼管杭工法」
地中深くにある強固な地盤に鋼管の杭を打ち、鋼管で地中から建物を支える方法です。
短い工期で強度の高い地盤を築けるのがメリットで、費用をかければ元に戻すこともできます。
ただし、支持層(強固な地盤)まで鋼管杭が届かなければ強度を保てないこと、大型重機による施工になるため広い敷地や通行スペースが必要になることがデメリットです。

 

■まとめ
倉庫や工場は、重たい荷物を保管したり、重たい設備や重機を使用したりするため、強固な地盤の土地に建てる必要があります。
倉庫や工場の建築では、地盤調査や地盤改良工事についてしっかり計画に含めて考えましょう。

 

AGECでは、最適なプランをご提案することで、低コスト高品質な倉庫や工場を建築可能です。
これから倉庫と工場の建築予定がある方は、是非お気軽にお問い合わせください。

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