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建築用語にご注意を!

  • 2023.3.24

 

 

設計者や工事中の業者さん達と話をしていると、専門用語が飛び交い、よくわからないことについても、うんうんと言ってしまうことはないでしょうか。
私もそうですが、建築の専門知識を若い時に学び、そのまま就業する建設関係者は多く、設計者や施工者は発注者との打ち合わせ時に当たり前のように専門用語でコミュニケーションを取ってしまいがちです。
日本の建設用語は江戸時代の大工棟梁が使用していた言葉の派生が多く使われ、その意味自体なんのことか分からずに話していることもあります。

例えば、扉の形状では、引き戸、引き違い戸、片引き戸、引き込み戸等があります。
“ここの扉は見栄えよく引き込み戸にしましょう”と言われても、頭の中に描かれているのは建築の関係者だけなのかもしれません。
また、はめ殺しや検飩といったマイナスなどもよく使われ、それが何に当たるのかがわかりにくい昔の言葉が飛び交うのです。

そういった時には、必ず分からないので写真で見せて欲しいと、はっきり言うことが大事です。
取り付けてから、”えー、こんなのついてる”となり取り付け直しになると、余計なコストがかかるのと、取り付けられている物を捨てないといけなくなります。

よく、間違ったものの取り替えになったとき、他で再利用できないのかと言われることもありますが、建材のほとんどがカスタマイズされた商品なので、廃棄処分をしなければなりません。
SDGsの観点からも、打ち合わせ時に決めたことをやり直すことは、経済的にも環境にも良くないので、打ち合わせ時の建設用語について不明な点があれば、必ず聞くことを忘れないでください。

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