AGECブログ

建築物を活用する際に環境に優しく省エネルギー技術といえば(その1)?

  • 2023.3.17

 

以前、建物の運用段階では、エネマネ技術によって継続的なエネルギー消費量の削減を図ることができます。具体的に実現する上で特に重要となる技術としてはどのような技術なのかに関し、何回を分けてご紹介します。

まず、前回触れたPASSIVE(パッシブ技術)に関し:外皮断熱(高性能断熱材、高性能断熱・遮熱窓)、日射遮蔽、自然採光というあります。今回は主に外皮断熱(高性能断熱材)に関し、ご紹介します。

 

【高性能断熱材】

外皮断熱とは、建物の室内と屋外の境界となる外皮(屋根、壁、床等)部分を、熱が伝わりにくい(熱伝導率が低い)素材でできた高性能断熱材を用いて施工することで、熱の出入りを抑制し、無断熱の建物に比べて室内温度を快適に保つために必要なエネルギーを少なくする技術です。

夏期には日射熱等の侵入を防ぎ、冬期には室内の熱が外へ逃げてしまうことを防ぐことで、冷暖房にかかるエネルギー消費効率を高めるとともに、建物の躯体の表面温度と室温の差を少なくし、室内の温度差や温度むらを小さくすることができます。

断熱材には、大きく分けて繊維系と発泡系の2つがあり、いずれも熱を伝えにくいという気体(空気等)の特性を利用しています。繊維系の断熱材は細かな繊維のすき間に空気を保持することで、断熱性を確保しています。発泡系の断熱材も、気泡の中に空気、あるいはそれよりも断熱性能が高いガス等を閉じ込めることで、高い断熱性を実現しています。

 

繊維系の断熱材には、ガラスを溶かして繊維状に加工した「グラスウール」、高炉スラグや玄武岩等を溶かして繊維状に加工した「ロックウール」、古紙を再利用した「セルロースファイバー」などがあります。価格が安価で施工も容易な反面、材料の中に水蒸気が入りやすく、性能が落ちる可能性があるので、防湿施工を確実にする必要があります。

発泡系の断熱材は、様々なプラスチックを発泡させて製造するものです。

最も多く使われているポリスチレンには、製造方法の違いによって「押出発泡ポリスチレン」、「ビーズ法ポリスチレン」があります。

この他に、 「ウレタンフォーム」 、「高発泡ポリエチレン」や「フェノールフォーム」があります。 「ウレタンフォーム」には板状のものと、現場で吹付けるタイプの商品があります。 「高発泡ポリエチレン」は柔軟性に富み、耐水性・耐薬品性に強いこと、 「フェノールフォーム」はプラスチックでありながら、耐燃焼性に優れていることが特長です。

 

このように、断熱材の種類によって特徴や施工方法が異なることから、使用する場所によって適しているものを選ぶ必要があります。

上記のように建設に関する最新情報を毎週配信しております。

これから、建設予定がある方なら、ぜひ当社のサービスご利用ください。

当社は、弊社は建築主に代わって、設計の段階からその設計図は適切か、見積もりの無駄がないかどうか、建築主に代わってプロジェクトを管理し、竣工までフォローし、品質を保ちながら、コストダウンに繋がるサービスをご提供しております。

 

倉庫新設予定の方、建設計画の見直しを考えている方!倉庫工場の自動化を考えている方!

是非一度AGECへお声掛け頂ければ、きっと有用な情報が得られると思います。

人気の記事

設計、設計監理、施工管理、コンストラクションマネジメントの違いについて

「倉庫、工場建築のお金のこと」 建設の資金調達方法は?そのメリット・デメリットも!

本当に現在の予算では、理想的な建物が建てられるでしょうか?

ご質問やお問い合わせ等お気軽にご連絡ください。