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倉庫・工場でも雪対策は必要!雪が与える影響も確認しましょう!

  • 2024.2.2

①倉庫・工場に積雪が与える影響
積雪が多くなると、倉庫や工場では建物や業務、安全などに悪影響があります。
中でも、特に注意が必要なものをご紹介します。

 

■屋根の崩落
屋根に降り積もった雪の重さで、屋根が崩落する可能性があります。
建物は地域ごとに、建築基準法によって耐えられる積雪の重さ「積雪荷重」が定められており、雪の多い地域では厳しい基準が設定されています。
しかし、近年では短時間で大雪が降ることもよくあり、積雪荷重の基準を満たした建物でも大雪による崩落事故が起こる可能性もあります。

 

■出入口など開口部の封鎖
地面に降り積もった雪によって、出入口や窓などの開口部がふさがってしまうことがあります。
出入りが不便になったり、屋内に閉じ込められたりしてしまうこともあるので、注意が必要です。
ドアや窓を開けるためには除雪が必要となり、時間や労力、費用がかかってしまいます。

 

②倉庫・工場に積雪が与える影響(つづき)
積雪が多くなると、倉庫や工場では建物や業務、安全などに悪影響があります。
中でも、特に注意が必要なものをご紹介します。

 

■すが漏れ
すが漏れとは、屋根から屋内への水漏れのことです。
屋根に積もった雪が日中の日差しなどで溶け、夜間に再凍結することで雨どいなどをせき止めてしまうことで発生します。
通常通りに排水されなかった水が、屋根材などの隙間から室内へ水漏れしてしまいます。

 

■落雪事故
屋根に積もった雪が一気に軒下に落ちて、その衝撃で軒下の窓や壁、設備などを傷つける可能性があります。
従業員や通行人などが巻き込まれると、下敷きになったりケガをしたりと、命にかかわる大事故になってしまうこともあります。

 

 

③倉庫・工場でできる雪対策は?
建物や人に積雪による被害が発生しないよう、倉庫や工場で行うべき雪対策をあらかじめ知っておきましょう。
よく取り入れられている雪対策をご紹介しますので、自社で必要な対策を検討してみてください。

 

■落雪屋根の採用
落雪屋根とは、雪が自然に落ちるよう傾斜を付けた斜めの屋根のことです。
屋根に雪が積もる前に落ちるので安全ですし、雪下ろしをする手間もありません。
また、屋根の中央部分に付けたダクトに向かって傾斜をつけ、ダクトで雪を排せつするスノーダクト式の無落雪屋根というものもあります。
ただし、屋根の上に雪が残っている時間が長いので、屋根面積が広い工場や倉庫などの大規模施設では、積雪荷重による建物への影響が大きいことに注意が必要です。

 

■滑雪型フッ素樹脂塗料の塗布
撥水効果の高い屋根用塗料を塗って、屋根に降った雪を落下させる方法です。
特殊塗料が雪や氷をはじくので、雪が屋根に積もることなくすぐに落下するでしょう。
気温が5℃以下、湿度85℃以上では屋根への塗装工事ができないケースがあるため、雪対策として検討しているなら、早めに実施がおすすめです。

 

 

④倉庫・工場でできる雪対策は?(つづき)
建物や人に積雪による被害が発生しないよう、倉庫や工場で行うべき雪対策をあらかじめ知っておきましょう。
よく取り入れられている雪対策をご紹介しますので、自社で必要な対策を検討してみてください。

 

■鉄骨造の採用
骨組みに鉄骨を用いた鉄骨造りは、柱・梁・基礎など躯体の強度が強く、積雪にもしっかり耐えられます。
雪の多い地域の倉庫や工場、住宅などでも多く採用されています。

 

■雪止め金具の設置
屋根からの落雪を防ぐための設備です。
通路や駐車場など、落雪を防ぎたい場所側の屋根に設置します。
雪止め金具を設置すれば雪が一気に落ちることは防げますが、大量に降り積もる前には雪下ろしが必要になるでしょう。

 

■排熱の活用
敷地内の通路や駐車場にロードヒーティングを施すと、地面に雪が積もりにくくなり除雪作業が楽になります。
その際、工場や倉庫の排熱を有効活用した融雪システムを導入している企業もあります。

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