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倉庫・工場建設の資金調達方法別のメリット・デメリットは?(2回目)
倉庫や工場建設の費用は「設備資金」といいます。
以前設備資金主な資金調達方法の一つ目①出資のメリット・デメリットを紹介したが、今回②借入・融資 ③補助金・助成金それぞれのメリット・デメリットや注意点をご紹介します。
借入・融資のメリットとデメリット
借入や融資は、社長や役員といった個人から借り入れる方法と、金融機関から融資を受ける方法の2つです。
会社関係者の個人からの借入のメリットは、借入の金額や条件などを柔軟に設定でき、合意さえあれば短い時間ですぐに資金調達できることです。
ただし、条件を柔軟にできる分、ほかの借入先を優先し返済が後回しになりやすいことがデメリット。
その結果、借入先との関係が悪化してしまう恐れがあります。
金融機関からの借り入れは、事業規模によって高額な融資も可能なこと、長期の借入期間と安い金利がメリット。
きっちり返済して信用をつくることで、次回以降の借入もしやすくなります。
地方自治体が支払利息や保証料の一部を負担してくれる制度などもあり、有利な形で資金調達ができるでしょう。
一方、金融機関からの融資実行までは長い道のりです。
工場建設計画図や事業計画書、決算書、見積書、返済計画書など、借入の理由や使い道を証明する書類を提出し、審査を受けた上で融資可能かどうかが決まります。
審査に通らなければ融資を受けることはできません。
また、一般的に融資の際には建物などの資産を担保に設定するため、返済できない場合には担保設定した資産を没収されるリスクがあります。
補助金・助成金のメリットとデメリット
補助金・助成金の一番のメリットは、返済が必要ないこと。
補助金・助成金も審査を経て決定されますが、求められる条件に当てはまっていれば、基本的に審査で落とされることはありません。
国や地方自治体がさまざまな目的に対して補助金、助成金を用意しているので、自社で申請できる内容のものがないか、ぜひ定期的にチェックしましょう。
補助金・助成金の注意点としては、申請期間や予算の上限が決まっているものも多いこと。
期間や予算が超えてしまえば条件に当てはまっていても申請できません。
受けたい補助金・助成金がある場合は、早めに申請することをおすすめします。