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冷蔵倉庫の温度はどのくらい?冷凍・常温・低温倉庫との違いもご紹介!
■冷蔵倉庫とは?温度はどのくらい?
営業倉庫の一つである冷蔵倉庫は、10℃以下で温度管理がされている倉庫のことです。
生鮮食品や冷凍食品、医薬品などの保管に適しており、それぞれの商品に合った温度で保管します。
倉庫業法施行規則等運用方針の区分では、さらに以下のように分類されています。
階級 |
保管温度 |
C3級 |
‐2℃超~10℃以下 |
C2級 |
-10℃超~‐2℃以下 |
C1級 |
-20℃超~-10以下 |
F1級 |
-30℃超~-20℃以下 |
F2級 |
‐40℃超~-30℃以下 |
F3級 |
-50度超~-40℃以下 |
F4級 |
-50℃以下 |
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■クーラー級とフリーズ級
倉庫業法では10℃以下で温度管理をする倉庫をすべて冷蔵倉庫と言いますが、クーラー級(C3級~C1級/-20℃超~10℃)を冷蔵倉庫、フリーズ級(F1~F3級/-20℃以下)冷蔵倉庫と、区別して呼ぶことも多いです。
-18℃~10℃程度で管理する倉庫を冷蔵倉庫とする管理区分も一般的で、どちらの区分もよく使われています。
C3級は米や穀類、C2級は乳製品や精肉、マーガリン、C1級は生鮮魚介やパン生地、精肉などの保管に適しています。
また、F1級は魚介類や畜肉、F2級は冷凍食品やアイスクリーム、F3~4級は大型高級魚の保管に適しているほか、医薬品や化学製品なども保管されるケースがあります。
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■冷蔵倉庫以外にはどのような温度の倉庫がある?(その1)
倉庫業法での温度による分類では、冷蔵倉庫のほか「常温倉庫」と「低温(定温)倉庫」があります。
常温倉庫とは、温度管理をしない倉庫のことです。
外気の影響を受けて冬は寒く、夏は暑くなる可能性があり、原料や化学品、塩、家具、ダンボール、建築資材など温度変化の影響を受けない商品の保管に適しています。
ちなみに日本工業規格(JIS)では、常温について5~35℃の温度範囲と定義しています。
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■冷蔵倉庫以外にはどのような温度の倉庫がある?(その2)
低温倉庫とは、温度管理を行う倉庫のうち、冷蔵倉庫を除いたものが該当します。
つまり、10℃以上で温度管理がされている倉庫のことで、一般的には10~20℃程度で管理されているものが多いです。
温度管理で温度を一定に保っていることから、「定温倉庫」とも呼ばれています。
野菜、種子・花苗、ワイン・日本酒、医薬品、精密機器など、極端な低温や高温に弱い商品や温度変化による結露を防ぎたい商品などの保管に適しています。
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■補足情報
物流業務で用いられる温度区分は、常温・冷蔵・冷凍の3温度帯です。
運送会社へ商品輸送を依頼する際、常温、冷蔵、冷凍を指定したことがある人も多いでしょう。
通常、常温(ドライ)が10~15℃、冷蔵(チルド)が-5~5℃、冷凍(フローズン)が-15℃以下で管理されます。
ただし、この温度帯は厳密に決められているわけではないので、会社によって温度が若干異なる場合もあります。