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工場に必要な液状化対策を徹底解説!液状化しやすい地盤の特徴も紹介!

  • 2023.9.8

 
地震の被害の一つに、地盤の液状化があります。 液状化が起こると広範囲へ大きな影響があるため、倉庫や工場でもしっかり対策が必要です。

そこで今回のAGECメルマガでは、工場における液状化対策について解説! 液状化が起こるメカニズムやその影響、工場でするべき液状化対策の具体例をお伝えします。  

■ 液状化とは?工場への被害も解説! 液状化とは、地震の揺れによって、普段は硬い地盤が液体状に変化してしまう現象のことです。 砂粒同士の間が水で満たされている砂地盤で発生しやすいとされています。 地盤が液状化すると、工場には以下のような被害が発生します。

・建物が沈む、傾く 傾いた状態では通常の稼働ができずに生産効率が低下するのはもちろん、負担がかかって建物が損傷したり、倒壊したりする恐れもあります。工場の操業停止による損失や修繕、建て替えなどのコストが発生してしまいます。

・水道管やガス管の損傷 水道管やガス管が損傷し、水道・ガスの供給が止まってしまうと、工場の稼働もストップせざるを得ません。

・交通障害 液状化が起きたエリアでは電車やバスなどの公共交通機関の運行停止や、道路の通行止めなどが起こる可能性もあります。 従業員の出勤や原材料・商品の輸送などに大きな影響が発生します。  

■ 工場が行うべき液状化対策をご紹介! 工場で液状化が起こると大きな損害が発生してしまう恐れがあります。 そのため、できるだけ液状化を防ぎ、液状化が発生してしまった時にできるだけ損害を抑えるために工場でやるべき対策をご紹介します。  

・地盤への対策 液状化を防ぐために、工場建設のタイミングで地盤を強化します。 ローラーなどを用いて地盤を圧縮して密度を高める方法と、安定剤を注入してかためる方法があります。 液状化は地下水位が地表に近いほど起こりやすいので、地下水を抜いて地下水位を低くするという方法もあります。  

・建物への対策 工場を建てる際に、硬い地盤まで届く杭を打って建物の支えを強化する方法です。 建物が傾いたり沈んだりするのを防ぎます。 工場建設時に液状化対策を施すなら、液状化対策に詳しい建築業者へ相談することをおすすめします。  

・リスクを避ける対策 工場用地を選ぶ時点で土地の特徴を確認し、液状化のリスクが高い土地を避けるのも対策の一つです。 液状化を含む災害のリスクが高い土地などは、自治体のハザードマップでも確認ができます。

・被害を抑える対策 液状化が発生してしまった場合に備えて、以下のような対策も施しておきましょう。 ①支店に機能を分散させる ②地震保険に入り液状化の保証を付ける ③災害発生時の対応マニュアルを作成・周知しておく  

損害が小さくなるよう、機能を1つの場所に集中させないようにできると良いでしょう。 支店や工場がいくつかある場合は機能を分散し、トラブルが起きても、どこでも対応できるようにしておきます。 災害時のマニュアルは、全従業員がしっかりと理解し、行動できるまで周知しておくことも重要です。

■工場建設前に液状化しやすい土地の特徴も知っておこう! 液状化しやすい土地の特徴は、緩い砂質土で地下水位が地表に近いというものです。 具体的には砂粒の粒子が0.03mm~0.5mm程度、地下水位は地表から10m以内が要注意です。 河川沿いや砂丘地帯、過去に川や沼だった場所、新しい埋立地などはこれらの条件を満たしやすいです。

■工場における液状化対策を知って被害を最小限に AGECでは、最適なプランをご提案することで、低コスト高品質な倉庫や工場を建築可能です。 これから倉庫と工場の建築予定がある方は、是非お気軽にご相談ください。

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