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建設業者の現場管理者について
今日は建設業者の現場管理者についてお話しします。
現場管理者といえば、かつては「現場監督」という名前が付けられ、北野武がコントで扮していた、鬼瓦ゴンゾウというイメージが強いのではないでしょうか。
実は、私が前職に入社した時もそのイメージがあり、ニッカポッカを履いて現場を這いずり回り、酒を食らって仕事をするものかと思っていました。
しかし、入社してわかったのですが、「現場管理者」は技術者とマネージャーと営業の能力を兼ね備えた、『スーパーマン』だと気付かされました。
(お酒と現場を這いずり回ることは、入社時(バブル全盛期)には少し残っていましたが…)
「現場管理者」は、基本的に施工管理技士という国家資格を有している方が理想ですが、持っていなくても行える職種です。
しかし、「現場管理責任者」になると、規模に応じて施工管理技士もしくは建築士の資格を有していなければ就けない職種です。
その資格を持ちながら、技術者、マネージャー、営業マンの三役をこなさないといけない、大変な仕事です。
特にマネジメントが重要で、QCDSE(品質、コスト、工程、安全、環境)をしっかりと管理しなければならないのです。
建設現場は、日の出から日没までの1日の作業がどれだけ工程通りに進めるかが勝負になるので、どうしても残業することが多くなります。
しかし現場管理者は、人材不足なので、営業が取ってきた建設案件も、現場管理者や現場管理責任者の人材不足により請け負いたくても現場管理責任者がいないので、やむなく断らざるおえない建設業者も増えてきています。
まぁ、現場管理者はかなりの売り手市場になってきているようです。
そんな中、発注者側で仕事を出しているのに、断られたと言われる声も聞きます。
実際は、建設会社は嫌で断っているのではなく、現場管理責任者がいないのでやむを得ず断っているケースも少なくはないです。
建設プロジェクトは、発注タイミング次第で思ったような建設業者に発注ができないこともあるので注意が必要です。
ただ、建設会社には悪気はないと思うで、その辺りご理解を。
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