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WBCと建設の関係

  • 2023.6.9

 

少し前になりますが、WBCでの日本チームの活躍は素晴らしいものでした。
中でも大谷翔平という、メジャーで2人目となる二刀流と呼ばれるピッチャーとバッターとで毎日試合に出続ける、とんでもない野球選手がいます。
高校までは大谷選手のような人は存在するのですが、プロ野球になると打者か投手、どちらか一方を選択し、専門性を持たせるのが通常でした。
その選択肢をなくした選手が大谷選手です。
また、これを現実的に実行させたのが、WBCの前監督であった栗山監督でした。
この二刀流という考え方は、他のジャンルでもみられるようになってきました。
エンターテーメントでいうと、韓国のB.T.Sのようなダンスも歌唱力も高い方や、コメディイアンであり弁護士のこたけ正義感など、マルチなタレントがうけています。
さて、建設業界ではどうでしょう。
大きな建物の建設になれば、専門工事会社が多く、それを調整する工事管理者が必要です。
その管理者の技量不足で品質低下や工期遅延が起る状態が問題になっています。
問題解決について、注目されているのが、建設の二刀流”多能工”です。
“多能工”というのは例えば、壁紙を貼る業者さんと内装壁の下地になる軽鉄工やボード工が一貫して工事を行い、工程の調整や品質管理を自ら行うので、専門工事会社にとっても長期に仕事が切れることもなくなります。
現代の建材は以前に比べ取り付け道具が発展し、品質を上げることが容易になり、経験年数も多くなくても作業できるのが現実です。
課題は“多能工”を育てるWBCの栗山前監督のような柔軟性のある人が出てくるかです。
そんな日本の建設業界の風雲児が出てくれば、工期短縮、コスト縮小、品質向上が可能になる日も近いかもしれません。

 

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