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建築物を活用する際に環境に優しく省エネルギー技術といえば(その4)?

  • 2023.6.2

 

以前、建物の運用段階では、エネマネ技術によって継続的なエネルギー消費量の削減を図ることができます。具体的に実現する上で特に重要となる技術としてはどのような技術なのかに関し、何回を分けてご紹介します。

前回日射遮蔽に関し、ご紹介しました。今回は主に自然採光に関し、ご紹介します。

 

【自然採光】

とは、建物の開口部から昼間の自然光(昼光)を取り入れ、室内を明るくし、人工照明(室内照明)の利用を減らしてエネルギー消費量を削減する技術です。

人工照明に使われるエネルギー消費量は、一般的なオフィスビルにおいて、空調で使われるエネルギー消費量の次に多く、建物の主要なエネルギーの利用先となります。昼光利用により、室内に必要な明るさを確保できれば、照明を消したり、調光して減光することにより、エネルギー消費量を削減することができ、エネルギー自立性を高めることにもつながります。

自然採光の手法としては、建物の開口部から昼光を直接取入れて室内の明るさを確保する手法と、室内の奥に光を導き入れる吹き抜けや欄間、反射可能な軒裏等を設置する手法があります。

前者の例としては、空間の上部に開口部(トップライト)を設ける手法等があります。後者の例としては、建物の窓面の中段に「ライトシェルフ」と呼ばれる庇を設置し、上面で太陽光を反射させ、より多くの光を室内の天井部に取り入れて室内を明るくする手法や、天井部に内面を高反射率鏡面を用いたダクトを設けて、外光が直接届かない室内奥まで自然光を運ぶ「光ダクトシステム」と呼ばれる手法があります。

 

昼光には、「時間とともに変化する」、「室内の視環境として必要以上の明るさをもたらすことがある」、「熱を伴う」といった特徴があります。このため、利用にあたっては、これらの特徴を考慮して、空間特性や使い方に適した採光手法を取り入れることが重要となります。空間特性や使い方に適した自然採光を行わないと、建物利用者が昼光を遮光してしまったり、照明電力の削減以上に冷房に要するエネルギー消費量が増加してしまったりすることで、省エネにならない可能性もあります。

 

例えば、執務室等、均質な明るさを要求される室用途では、直射光を遮り、変動の少ない安定した自然光を取り込むことが求められます。また、執務室等では温熱環境も快適性に影響を及ぼす重要な要素であり、昼光を取り込みことで、かえって温熱環境が悪化することがないよう配慮する必要があります。このため、トップライト等の開口部を設けて昼光を直接取り込む場合にも、採光量を調節できる機構を併設するなどの工夫が必要となります。

一方、ある程度の明るさの変動が許容されるパブリックエリア等では、「自然」を感じられる変動、ゆらぎのある自然光によって、かえって快適性が高まる場合もあります。

 

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