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建築物を活用する際に環境に優しく省エネルギー技術といえば(その5)?

  • 2023.6.23

 

以前、建物の運用段階では、エネマネ技術によって継続的なエネルギー消費量の削減を図ることができます。具体的に実現する上で特に重要となる技術としてはどのような技術なのかに関し、何回を分けてご紹介します。前回自然採光に関し、ご紹介しました。

今回は主にACTIVE(アクティブ技術)の一つ高効率空調に関し、ご紹介します。

 

【高効率空調】

空調のエネルギー消費量を削減するためには、まず以前ご紹介した外皮断熱や日射遮蔽のパッシブ技術を取り入れ、冷暖房の負荷を抑制することが重要です。ただし、これらの対策のみでは室内環境を快適に保つことが困難である場合が多いことから、それを補うために用いる空調システムについてもより高効率なシステムとしつつ、適切に制御することで、快適な温熱環境を維持しながら、エネルギー消費量の削減を図っていくことが重要となります。一般的なオフィスビルでは、空調システムによるエネルギー消費量が、全体の中で最も大きな割合を占めており、その削減の重要性は非常に高いです。

 

空調システムには、下表に示すとおり、大きく分けて中央熱源方式と個別分散熱源方式があります。中央熱源方式は熱源を機械室などに集約して配置し、冷温水を空気調和機に送水して空調する方式です。個別分散熱源方式は、熱源を分散させて配置し、冷媒配管を使用して熱輸送して各階あるいは空調のゾーンごとに空調する方式です。一般的に、大規模建築物では中央熱源方式が、小規模建築物では個別分散熱源方式が採用されているケースが多くなっています。空調システムの主な方式とその特徴中央熱源方式、個別分散熱源方式いずれについても、以下に示す、「熱源設備」、「熱搬送設備」、「空調機設備」から構成されています(個別分散熱源方式では熱源設備と空調機設備が一体化しています)。このため、それぞれの設備について、より効率の高い設備を採用し、適切な制御を行うことで、エネルギー消費量の削減を図ることができます。

 

熱源設備:熱源設備とは、空調既設備全体の熱負荷を処理するための設備で、空調機設備に送る冷温水、蒸気等を製造する熱源機(冷凍機、ボイラ等)を主体とし、冷却塔、冷却水ポンプ、給水設備などの付属設備からなります。

 

熱搬送設備:熱搬送設備とは、熱源設備と空調機設備の間で、冷温水、蒸気、冷媒などを搬送・循環させるためのポンプ・配管や、空調機設備と空調対象空間との間で空気を循環させる、あるいは外気を取り入れるためのファン・ダクト等を指します。

 

空調機設備:空調機設備とは、空調対象空間に送るための温度・湿度等を調整した空気を作る設備で、空気の冷却器・減湿器・加熱器・エアフィルタ及び送風機等が一体化したものです。

 

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