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建設会社の評判に関するお話

  • 2022.7.29

今日は建設会社の評判に関するお話です。

建設会社、ゼネコン、工務店、と聞くと発注者さんの90%以上は、悪いことをして儲ける信用できない会社と思われる方が多いようです。なぜ、こんなにも信用のない業種になってしまったのでしょうか。

 

時代を遡ること、江戸時代では民間の建物はそれほど大きくなく、”民間の建設”イコール” 住宅建築”というものでした。その建築に携わっていたのが、大工さんです。大工さんの中でも、「棟梁」がデザイン、品質管理、工程、コスト、安全、育成を行なっていました。今では考えられないのですが、棟梁に頭を下げ、お願いをして建設は進んでいました。それが、明治、大正、昭和、平成と時代が移り、建設会社がその業を引き継ぎ、発注者に頭を地面に擦る勢いで仕事を取るという営業形態になってしまいました。

 

その原因は、高度成長期に出された、故田中角栄元首相が掲げた、国土改造論での建設ラッシュが大きいと思われます。高度成長期、かなりの数の建設会社が設立され、ものすごい勢いで建設が進められました。その後、バブル経済時期になると、過剰な接待や裏金を渡す、談合をするといった、違法行為もたくさん横行するのが、建設業界だったのです。

 

しかし、そんな時期は永遠に続くものではなく、その勢いがなくなった時点で建設会社の争奪戦が始まり、法の規制も厳しくなり、建設業界厳冬の時期が始まりました。氷河期を迎えたことと、世間の動きと同調することで、建設業界は襟を正す業界へとなっていったのです。ただ、一部の建設会社はバブル期までの黒歴史時代そのままの経営をしている会社もあり、それが目立ち、マスコミも悪の業界というレッテルをいまだに貼っている状態です。

 

ですが、これはあくまでも仕事を取りに行く営業の話で、現場の技術者は違います。多くの設計者や現場管理者は大学や専門学校、工業高校で建築を学習し、その会社の技術を真面目に勉強して、コストパフォーマンスの良い不具合のない建物を建てることに必死です。特に現場の技術者は外部の方と接する機会が少なく、口下手で、時には「この人に任せて大丈夫なの?」と思うこともあります。でも心配しないでください。現在では、技術者は棟梁の意思を引き継ぎ、営業は正当な競争で仕事を取ることに変化し、今の建設会社はとても信用のおける業種になっています。

ただ、建設会社の特色がたくさん出てきており、提案内容も豊富になっています。

 

発注者にとっては、どの業者を選択していいのか、判断が非常に難しくなっています。そんな時、建設のプロフェッショナルをアドバイザーに聞くことをおすすめします。

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