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地方都市での建設にご注意
建設資材高騰で建設費が上がっていることは、以前にも発信させていただきました。
特に都市圏での高騰が予想されていましたが、地方都市で大きく高騰している地域があります。
その原因は巨大工場が建設されているため、建材の価格高騰ではなく、労務や業者間での重層化された費用が多くのしかかっているようです。
日本企業では、最近まで生産工場を中国や東南アジアに設備投資する会社が多くありました。
しかし、アジア諸国の円高による労務費上昇や国政の不安定等があり、工場の日本回帰、または海外からの生産拠点を日本にする企業が増加しています。
工場立地は巨大な土地が必要になり、都市部よりも地方都市が適しています。
ですので、今まで農業や林業しかなかった街が、いきなり巨大工場施設が計画されることが、建設ラッシュになることがあります。
のどかな街に建設会社がそんなに多くないので、いろんな地域から専門工事会社を集めることや、他地域よりも高い材料を購入することになり、建設費が市場価格の130%から200%になることもあります。
これまでも建設価格の把握が難しかったのですが、さらに地域や工期の緻密な変数予想を組み合わせなければ、プロジェクト予算と実行価格が乖離する可能性があります。
これからの建設プロジェクトは、コスト感覚に優れたプロフェッショナルを採用することが必須になってきそうです。
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